輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

そんな私を、凛空は抱きしめてくれた。

「凛空……?」

「昔もこうしてだろ?泣き止むまで抱きしめてた」

「そ、それは昔のことだよ。今はしなくても」

「じゃぁ、どうすれば泣き止む?」

「えっ?」

凛空の顔が近くにあって、私の頬が熱くなる。

「ど、どすればいいって聞かれても……」

その時、私の脳裏にお母様の姿が浮かぶ。

「じゃぁ、頭撫でて……」

「えっ?」

「私が泣いて泣き止まない時に、お母様が優しく頭を撫でてくれたの。そうされると、なんだがすごい安心して、すぐに泣き止んだ」

「それ、俺がやって意味あるのか?」

「分かんない、だけどやって欲しい」

今は凛空に甘えたかった。

凛空は、軽く溜め息を吐くと優しく私の頭を撫でてくれた。

「これで、泣きやめよ」

「うん、大丈夫」

「そうか……」

凛空は、手を離すと立ち上がる。

「これからこの結界から出る、ちゃんと着いて来いよ」

「え……、結界の入口があるの?」

「あぁ、俺はそこを通って来た」

凛空は、化学室の中へと入り薬品棚の前に立った。