輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「まぁ、まずはあの二人の喧嘩を止めてからだ」

「いや、別にほっといても」

「俺が止めないと、誰があいつらを止めるんだ?あいつは、時期蘆屋の当主になるというのに、その自覚が一切ないんだ」

「蘆屋の当主?!」

じゃぁ、あいつが凛の前世の人物で魂の持ち主なのか?!

よく見たら、凛に似ている。

「おーい、そこまでだ」

「うるさい!」

「騰蛇って言ったか?お前は新しく十二天将に入ったんだな?」

「そうだ!この女が俺のところに来て、勝手に十二天将にしやがったんだ」

「なるほど」

勝手にって、じゃぁ騰蛇ももとは妖だったのか。

「町の人から依頼があったんだ。深い森の奥で炎を操る妖がいて、山を燃やされ困ってるってな」

「それで、騰蛇の力を見込んで十二天将にしたのか」

「そうだ。しかし、このとおり私の言う事を聞かない」

「それはそうだよ、お前の力じゃこいつの力を扱うのは無理だからな。だから──」

空さんは、自分の手を騰蛇に差し出す。

「俺のところに来ないか?」

「なっ!」

「……。どういう意味だ。クソガキ」

何を考えているんだろうか、空さんは騰蛇を手に入れる気なのか?

「俺のところ来れば、凛音よりは戦いやすいと思うけど」

空さんの笑顔に、俺は軽く恐怖心を覚えた。

「黙ってろクソガキ、誰がてめぇのところに行くかよ。お前のところに行ったって、自由にならないのは変わらないからな」

「なんだ、馬鹿かと思っていたけど、頭は働くんだな」

「んだとてめぇ!」

騰蛇は、紅蓮の刀を空さんに振り下ろす。

「おっと、危ない」

「騰蛇やめろ!もう戻れ」

「ちっ……」

騰蛇は凛音に強制的に戻され、もとの符に戻った。