輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

俺は、白い空間の中を飛んでいた。

「ここは、どこだ?」

俺の意識を飛ばしているところだが、変な違和感を感じる。

俺は、前へと向き合う。

「この先に、凛の前世の人物がいる」

白い光が俺を包み込む。

俺は、ある場所に降り立ち目を開けた。

俺が降り立った場所は、町近くの林の中だった。

「森の中か?」

昔の時代に合わせて、服装も変わっている。

「この服装は……、水干か?」

多分どこかの陰陽師ってことなんだろうけど、水干なんて着たことないから歩きづらい。

「とりあえず、町に向かうか」

森の中にちゃんとした道がないため、草をかき分けて歩かないとならない。

「くそ、歩きづらい!」

やっとのことで森を抜けて、町の入口の正面に立つ。

「こうしてみると、時代は平安みたいだな」

「おい、お前」

「?」

突然知らないやつに話しかけられる。

誰だこいつ?

「その服装、お前は陰陽師か?」

女は、俺に近づくと俺を上から下まで見てきた。

「なんだよお前は、陰陽師に何かようか?」

「別に、大したことじゃない。安部家の陰陽師かと思っただけだ」

「安部家の陰陽師?」

「その様子じゃ、安部家の陰陽師ではなさそうだな」

女は、「呼び止めて悪かった」と言うと、束ねられた長い髪を揺らしながら、町の中へと戻っていった。