輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「凛空、お前に渡しておくものがある」

「俺に?」

青龍は、自分の傍に置いてあった包を俺の目の前に置いた。

「これは、刀か?」

「あぁ、前に言っていた村雨だ」

「本当に存在したとはな。どこにあったんだ?」

「この安部家の奥の部屋だ」

「奥の部屋……?」

この村雨をしまい込めるような部屋が、この家にあったか?

「奥の部屋と言っても、お前が知らない部屋だ」

「そんな部屋があったのか?」

「見つけるのに時間はかかったが、これでお前は今まで以上に凛の力になれる」

「凛の力に……」

この刀があれば、凛を守れる。

「なぁ青龍、凛の中にある魂は一体どんな人物なんだ?」

「なんでそんなことを俺に聞く?」

「いや、なんとなく聞いてみただけだ」

何百年も生きている青龍や他の十二天将たちなら、凛の前世がどんな人物か知っているかもしれない。

そう思って聞いてみたが、青龍が詳しく話してくれる保証はない。

「凛の意識に、前世の人物の面影が出てきたのか?」

「まぁ、そんなところだ。俺は、少し不安なのかもな」

「珍しいな、時期安部家の頭領という者が、不安を抱くとは」

「俺だって、悩みや不安の一つや二つくらいあるさ」

青龍は、俺のことをなんだと思ってんだよ。