輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

『な、なんだこれは?!』

鬼女は、振り返って私から距離を取る。

「凛?!」

「……せない」

私は、立ち上がり鬼女を睨みつける。

「……凛空は、殺させない」

自分でも何が起こっているのか分らなかった。

だけど、その時私の意識は飛んでいて、代わりに誰かの意識が私の中に流れ込んでくる感覚を感じていた。

私の額に五芒星の印が浮かび上がる。

『な、なんだこれは!お前は一体?!』

鬼女を睨みつけた時、鬼女が来ていた服に火が燃え上がる。

『火、火が!!!』

その火は、鬼女を包んでいった。

『うわぁぁぁぁ!!!』

そして、鬼女は炎の中へと消えた。

鬼女が消えたことで、凛空を抑えつけていた蜘蛛の巣が消えた。

「り、凛?!!お前、それは──」

「お前は、私が分かるのか?」

「えっ?」

「……お前は、もしかして……!」

『おおっ!これはまた凄いことになってるね』

「誰だ!」

目の前の暗闇の世界から、一人の男の子が姿を現した。

『さすが凛だ』

「私を知っているのか?」

『そりゃぁ、もちろん』

その男の瞳がカッと見開いた時、私の意識が遠くなった。

「凛!」

とっさに凛空が体を支えてくれた。

だけど、私の意識は既に途絶えていた。