5年後、 リビングから、 「ママ〜!優奈が、牛乳こぼしたぁ!」 という声と、 「うぇえええーん。」 と赤ちゃんの泣き声。 そして、 私のエプロンを引っ張る小さな手、 「まま、ごめしゃい。」 シュンとする優奈の頭を優しく撫でて、 「大丈夫だよ!」 そう言って抱き上げて、牛乳を拭く。 その間、赤ちゃんの、優衣は、泣き止まない。