…触りたいのに……綺麗なのに…。 「うっ…触りたいぃー……。」 こんなにお願いしてもこんな反応なんて、酷いよ……。 「はあぁあ!?泣いてんの!?」 それまでだるそうに座ってた安達くんが、勢いよく立ち上がった。 苺花はごしごしと目を擦る。 「…泣いてないもん。触りたいだけだもん。」 ちょっと涙目にはなったかもだけど…。 「で、今度は拗ねるのかよ…。」 「拗ねてないっっ!!」 すぐ近くで苺花を上から見下ろす安達くん。 苺花も負けじと、座ったまま見上げて睨み返して見せた。