お面の目の小さな穴から外を見る。






「こいつ死んでんのか??」


「でも、なんか刀大事そうに持ってますけど??」







だれ。人間?



私が大事に持っているのは刀。


この刀は大切な物。


妖狐が命懸けで守る刀。



妖怪斬りとも言って、名前の通り妖怪を殺せれる特別な刀。

普通の刀じゃ妖怪の狐、他の妖怪も殺せないから。



妖怪はほぼ治癒能力という能力を持ってるから。

治癒能力は自分の傷も治せるし相手の傷などもや病気を治せる。

血を飲めばね。






「こいつ、お面被ってて顔わかんねぇな」


「取りますか?」






取る?私の顔を見る…?

それだけは嫌だ。




素早く立ち上がり、木の上に飛び乗る。






「起きてる!!!」


「凄い反発力ですね」