ヤンキーなんて、大嫌い。





「はじめまして、よろし……ん……?」


そう言った渉は、もう一度あたしの顔をまじまじと見た。


「どこかで……会った?」


疑惑の目を向けてくる。





あ、そうか。


きっと、あたしのことが分からないんだ。


それもそうだよね。


あの時はかなりメイクしてたから、別人に見えて当然。




「あ、いや……」


……会ったどころじゃないんだけどね。


このまま他人のふりができるかも、なんて慌てて顔を背けたけど、遅かったみたい。



「あ……もしかして、脱ぎ――」


「うわーーーーーーッ!!!」



"脱ぎ魔"って言われそうになった寸前で、慌てて彼の口を覆った。




「……ふがっ……!」