センス良く着崩した制服姿の首元には、ゆるく結んだネクタイ。
目にかかるような、サラサラの金髪。
少し遠巻きに、女の子が群がっていて。
みんなが騒いでたのは、この人……?
「…あ、れ…?」
なぜか、あたしはその人に見覚えがあった。
……この整った顔は……。
間違いないっ……!
なななな、なんでっ?
なんでこの人がここに!?
だって、隣にいるのは……
……渉だったから……。
「どうして、ここに……」
思わず椅子から立ち上がる。
呟いたつもりだったのに、それは渉の耳には届いていたみたいで。
「なんでって、ここ俺の席」
う……そ。
ダブって、来れない人じゃなかったの!?



