「ねえねえ、今日は必要以上に騒がしくない?」
日南子がそう言うように、廊下の騒ぎは大きくなる一方。
圭太が迷惑そうな顔をするから、女の子達ももうあからさまにキャーキャー騒ぐことはなくなったけど。
今日のは明らかに遠慮のない黄色い声。
「うん、なんだろうね」
小春も目線を廊下に向ける。
圭太じゃないのかな……?
その声は、ついにこの教室まで引き連れてきて……。
――バンッ。
その時、真横から大きな音がして、ハッとして顔を上げた。
それは、隣の机に乗せられたショルダーバッグの音だったようで。
……え?
隣のひと、来たの……?



