「被れよ」 彼があたしにメットを渡す姿は、まるで朝のデジャブみたいで。 バイクかぁ、イヤだなぁ……なんて思いながらメットを被ってバイクにまたがると。 そんなあたしを不思議そうに見る彼。 それがあまりにも、素の表情すぎて。 ……え? 「なに……か?」 「いや、乗り慣れてんなって」 「あーー…」 つい。 圭太のバイクの後ろに乗るのと同じ感覚でまたがっちゃった。 慣れって怖いな。