アイツ? 「男に引きづられて、死にそうな顔してただろ」 え、あの時、あの男が倒れ込んだのって。 「もしかしてあの時の!」 金髪の後ろ姿は。 目の前のこの人!? 「ワザと足掛けたの……?……なんで?」 「ああいう卑怯なのが一番嫌ぇなんだよっ。女くらい正々堂々と落としてみろっつうの」 当然の様に言った彼に、あたしはきょとんとした。 まともなこと、言えるんだ……。 ただのイジワル男だと思ってた彼の株が少し上がる。 「俺なら余裕だけどな」 「……は?」 「女落とすのなんて、チョロイってこと」