ヤンキーなんて、大嫌い。





「ガキで、おまけにそんな貧疎な体じゃ……」


バシンッ!


思わずあたしは彼の肩をはたいた。


「ひどいっ!」


これでも、お兄ちゃんには可愛いって言われてきたんだから。


……まぁ、客観性はないけど。



「…んだよ……二度も助けてやったのにひでえな」


彼は、あたしがはたいた肩を大袈裟にさする。



「二度……?」


clubから脱出できたのは、この人のおかげだと思うけど……。



二度……って?



「もう少しで、ヤラれるとこだったんじゃねえの?」


彼は恨めしそうな目を向ける。


「俺が足掛てけなきゃ、今頃アンタ、ヤツの餌食になってただろうよ」