……っ。
長くて細い指からサラリと落ちる髪の毛。
その仕草に、胸がドクンッと音を立てた。
clubで初めてこの人を見たときみたいに。
「……」
だ、ダメダメっ、騙されるもんですか。
「あのあとアンタぶっ倒れたんだよ。
そのまんま放置するわけにもいかねえし、clubに戻ってツレ探すわけにもいかねえだろ?
だからここに連れてきた」
そう言えば、頭の中がグルグルしてたっけ。
急に走ったからだと思ってたけど。
「マジで酒のんだ記憶ないのか?」
「……うん」
「わざと飲まされたんだろうな、clubで」
「そんなっ…」



