「んー……」
ぼやけた視界に映ったのは、見慣れない天井。
重たいまぶたをゴシゴシこする。
……どこだろ、ここ。
灰色の、窓のない壁。
どこかの倉庫……?
なんでこんなところに……?
目覚めたばっかりでこの状況を理解するのには、ちょっと時間がかかる。
「うー、寒いっ」
それよりも肩がゾクゾクして、手を添えてみると。
……ん?
ワンピが胸元まで下がっていて、肌の露出があり得ないことになっていた。
「……えぇっ!?」
なに?この格好……。
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