「うわ、」
今度はそっちに目がくぎ付けになった。
すごくカッコイイ人だったから。
涼しげな目元、すーっと伸びた鼻筋、薄くて少し口角の上がった唇。
横顔しか見えてないけど、なんてキレイなんだろう。
まさに、彫刻美形。
美形だと言われるお兄ちゃんを見慣れたあたしでさえ、心臓がドキドキする。
スラリと伸びた身長は、8等身をも思わせるモデル体型。
―――と。
美形が、こっちを向いた。
「……!!!」
横顔でパーフェクトだと思ったその正面は、恐ろしいほど整っていて言葉を失った。
少し長めの金色の髪が、涼しげな目元でサラリと揺れる。