「いい天気―!」
無事にお弁当を作り終えて、身支度も整えて。
玄関を開けると、眩しい太陽があたしを出迎えた。
6月も下旬になり、気温もあがり、空の雲もだんだん夏っぽくなってきた。
そして、あるはずの姿を探すけど……。
ん……?
今日はいつもの所にいない……と思ったら。
電柱の前に作られた影に身を隠すようにして、しゃがんでいる……渉。
「おそーい」
パックのコーヒーのストローを加えたままの第一声。
「ごめんーーー」
あたしは両手を合わせながらパタパタと駆け寄った。
屋上でのあの日から、あたしの送迎は渉がしてくれることになったんだ。
それも、お兄ちゃんと渉の間で交わされた約束。
渉と付き合い始めた身で、さすがに圭太に乗せてってもらうわけにはいかないから。



