「あーもー、1時間目サボろうかなぁ」
「弁当作るために1限サボるってなんだよ。メシ食いに学校行くのか」
お兄ちゃんは呆れたように言う。
「不良なお兄ちゃんに言われたくありませんー」
「今日くらいパンでも買って食べりゃいいだろ」
「ダメッ、始めが肝心なんだってば」
日南子が言ってた。
彼氏は彼女の頑張りを、ちゃんと見てるんだって。
最初頑張れないようじゃ、愛想つかされちゃうよって日南子に脅されたの。
「乃愛がサボんのは勝手だけど、どっかの誰かもサボりになるの忘れんなよ」
そう言うと、お兄ちゃんはリビングから姿を消した。
「えっ!?……あ!」
やばっ!
そうだった!!
あたしはピッチを上げて、お弁当作りに専念した。



