「ふー……」
パウダールームの椅子に座り、一呼吸置く。
さすがに彼は、ここまで追いかけてくることはなかった。
……来るんじゃなかったかなぁ。
初めての夜遊びでclubなんて、ハードル高すぎたよね。
3人で、どこかにご飯を食べに行くだけでも良かったかもしれない。
出会いが欲しいなんて欲張ったから、きっと罰があたったんだ。
「ふわあ……」
眠気が襲い、スマホで時間を確認すると10時を過ぎていた。
10時で眠くなっちゃうなんて。
まだまだ子供なあたしがこんなところに来るなんて、やっぱ間違ってたよね。
2人にも帰ろうって言おう!