「乃愛には俺の言葉のレベルが高すぎたか」
ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと……
「な、なんか人聞き悪くない?あたしのレベルが低いってこと?自分だって、ごちゃごちゃ言ったとか回りくどいとか自覚してんじゃ……」
「――俺のモンにするって意味だよ」
あたしの言葉を遮った渉は。
あたしの後頭部に手を添えて。
瞬間、動きがスローモーションに見えた。
…………っ…
髪がふわっと揺れて。
体がグッと反らされて。
優しく……唇が重なった。
軽いノリで奪われた1回目。
強引で、激しさを持ち合わせた2回目。
そして3回目は。
優しく、愛に溢れてた……。