ヤンキーなんて、大嫌い。





「さっきの話、気が向いたらいつでも待ってる」


「…………いや」


渉は、顔を斜めに下げてすこし溜めたあと。


「俺はもうチームに入るつもりはない」


きっぱり言って、顔をあげた。


「……あ?」


「乃愛はヤンキーが嫌いなんだよ」



うわっ……!!


な、なんてことを……!!


てか、あたしがヤンキー嫌いって、知ってたの!?



もう。なんでこう、爆弾発言重ねるかな。



陰で見てるあたしは寿命が縮まりそう。




「オマエいい加減にしろよ」



――バシッ……


いよいよお兄ちゃんが渉に手を出した。




でもそれは、頭をはたく程度で……


……顔は笑ってた。



呆れたというか、話になんねーって顔で。



同じように、渉も笑ってる。




「その代り、乃愛のこと泣かせたら、次はないからな」



お兄ちゃんは、そのまま踵を返して屋上の扉に向かう。