礼を言う………?
そんなこと、あり得るの……?
「煌蘭に入れてやってもいいぞ」
「遠慮する」
「……俺の誘いを断るとは、上等だな」
お兄ちゃんが、渉の胸ぐらに手を伸ばす。
ちょ……!
相変わらずお兄ちゃん、手が早い!!
お礼言ったばっかりじゃないの!?
てか、渉も相変わらず勇気あるなぁ……。
「その代わり、乃愛をくれよ」
……へ?
なんの、話……。
「乃愛に惚れてる」
え?え?え?
これって、ドッキリじゃないよね?
思わず挙動不審にあたりを見まわすと。
「あれ……?」
となりにいたはずの圭太がいなかった。
えっ、圭太はどこっ!?
ワケも分からないまま目の前に顔を戻すと、渉とお兄ちゃんが真顔で対峙してて。
これって、ホント……?
渉が、あたしを……?



