……コイツもたいしたことねえだろう。
「いつもてめえが気に食わなかったんだよ!」
そう言って振り下ろしてくる鉄パイプを、俺は手のひらの真ん中で受け止める。
奴の目が、驚いたように見開かれた。
「……っうおおおおおおっ……!」
そのまま力任せに押しやると、次第にソイツの腕がプルプルと震えだす。
……こんなによえー奴だったか?
「パイプ持ってるくせに、素手の奴に負けてんじゃねえよっ!!」
そして、腹ん中に一発パンチを打ち込むと。
「うぐっ……」
そいつは地面に倒れ込んだ。
「久郷来い」
一之瀬嵐士が俺を呼ぶ。
「俺とタクトと上に行くぞ」
タクトってやつは、さっき率先して計画を練り、ガラスをブチ破って突破をかけた奴。
特攻隊長か……?
「俺も連れてってください」
そこへ、新藤が入ってくる。
「……好きにしろ」
一之瀬嵐士はそう言うと、勢いよく階段を駆け上がった。



