メンバーの一人が、ネクタイをするりと解き、拳を作った手にグルグルと巻き始める。
ガラスをぶち破ろうって策か。
それが一番妥当だな。
――バリンッ……!!
割れた箇所から鍵を開け、窓から数人が突入した。
倉庫の扉が開いたところで、煌蘭のメンバーが一斉に襲撃をかける。
見ている側からやられて倒れ込む紅の奴ら。
敵にまわして、その弱さを痛感した。
いや、煌蘭がつえーのか?
ケンカが主体で成り立っている紅より、暴走を主体にしてる煌蘭の方が腕が立つってなんだよ。
情けねえな。
ここにいる何人かは、さっき俺とやり合ったせいで余力がなく、
素手じゃ到底太刀打ちできないのか、鉄パイプや空き瓶を持って応戦してくる。
「来いよっ!」
俺の相手は、ひとつ年上の男。



