俺が溜まり場に戻ると、さっき片付けた奴等は中へ引き上げたようで、外には誰もいなかった。
不気味なくらいに静まり返っている。
しばらくすると、バイクの音が聞こえ。
一之瀬嵐士は3人のメンバーとともにやって来た。
一直線に俺に向かってきた一之瀬嵐士は、
「乃愛になんかあって見ろ……」
鋭い瞳が突き刺さる。
「……」
俺は唾をゴクッと飲み、一之瀬嵐士の顔を見据えた。
噂には聞いていたが、初めてまともに顔を見た。
銀色のウルフヘアーに、ブルーの瞳。
…………狼の様だ。
「今はお前とやり合ってる時間はねえ」
そう吐き捨て。
「まずは乃愛が先だ。他はもう集まってるか」
「ほぼ来てるな」
横の男がそう言って、辺りを見ると。
メンバーの数は膨大に膨れ上がっていた。
乃愛を探しに四方八方へ散らばっていただろうメンバーが、こんな短時間に集結したのか?



