大嫌いな不良たちに囲まれて、頭痛と吐き気がする。
渉の倉庫とは違ってかなり奥が広く、この部屋に連れて来られるまで随分ひきづられた。
冷たいコンクリートに投げ出された状態のあたしの両手は、後ろで縛られていた。
「恨むなら、オマエの兄貴を恨みな。あいつには、たーっぷり貸しがあんだよ」
タバコのにおいが、鼻について顔をしかめた。
「それと、渉もな」
……え。
顔をあげる。
「渉は初めから、煌蘭のトップの妹だって知っててアンタに近づいたんだよ」
……うそっ……。
「いいように渉に動かされて、思うように動いてくれてどうも」
……全部、計算だったの……?
……バカみたい。
最後の望みをかけて、渉を信じてみようと思ったあたしがバカだった。



