ひぃぃぃぃぃっ!!


ぞぞぞっ……と、全身に鳥肌が立つ。



「ぬ、抜けるって……」


「イイコトしに行こうよ」


「……」


イ・イ・コ・ト……?



頭にハテナマークが浮かび、彼の方を見ると。


もう鼻と鼻とがくっつきそうな勢いで……。



……っ!!!



慌てて前を向いて、呼吸を整える。


これって……ヤバくない……?



「小春ちゃんも、きっとアイツと抜けるからさ」


向かいの席では、同じようなことを言われているのか、ちょっと嫌がる様子の小春がいた。



まずいまずい。

かんっぺきにヤバイよ!!