「えと、あの……」
ち、近いんですけど……。
「いないでしょ。だって男慣れしてないもんね。喋ってれば分かるよ」
「えっと、まぁ……」
……お兄ちゃんのせいでね。
見透かされたようで、なんか恥ずかしい。
「そういうの、なんかそそるなぁ」
彼はあたしの髪の毛をすくい上げると、自分の口元まで持って行き。
軽く口にくわえた。
は、はぁああ…?
ちょっと、やめてよ……
さすがにそんな行為にはドン引きで。
腰を浮かせて少し離れようとすると。
「ね、これから2人で抜けない?」
肩に腕を回し、耳元でこしょこしょとささやかれた。