もしもテストを頑張っていたら、あの日言ったことは本心じゃないかもしれないって思ったの。
だって、嫌いな相手に嫌いな勉強を教わってまで、いい点とろうとする……?
いままでも、テスト勉強なんてしてこなかった渉が……。
「そうか!久郷はテスト勉強を頑張ってたのか!」
途端に嬉しそうに目を輝かせた先生は。
ごちゃごちゃな机の上から、プリントの山をかき分けて、一枚の答案用紙を手にした。
……え?いいの?
「まあ、悪い点じゃないからいいだろう」
そう言って見せてくれたのは。
「……!!」
83点。
は、はちじゅうさん点……!?



