それにしても
「いってぇ……」
久しぶりに、本気で殴り合った。
「ちょっとジッとしとけって」
傷口に、斗真がタオルを当てていく。
「なにまともにやられてんだよ。渉が本気出せば、大した相手じゃなかっただろ?」
「どうだかな」
そうでもねえかもしれない。
新藤の腕はハンパなく強かった。
……これなら、十分乃愛を守れるだろう。
新藤の腕を試したかったってのもあった。
「これからどうすんだよ」
「……どうする?」
逆に斗真に聞き返した。
煌蘭の総長の妹をターゲットにするために黒凪に入った俺は、もうここにいる意味もないんだよな。
「学校やめるかーー」
そう言いながら地面に大の字になって寝転ぶ斗真に。
俺もフッと笑い、タバコを一本取りだした。



