……え……なんて……?
あたしが……チョロかった……?
ねえ……ウソでしょ?
自由のないあたしに、放課後の楽しみを教えてくれたり。
眠っているあたしに布団を掛けてくれたり。
ちゃんと門限に間に合うように送ってくれたり。
それは、ガードの固いあたしが渉に落ちるか、試してただけだったの……?
そこに、渉の優しさは1ミリも含まれてなかったの?
「てめえっ……!!」
呆然とするあたしの目の前で、また渉が圭太に殴り飛ばされる。
ウソでしょ……
ウソだよね……
「乃愛っ」
「大丈夫!?」
今にも倒れそうなあたしの体を、横から日南子と小春が支えた。



