「もう俺に近づくんじゃねえっ!」 そう言い放ち、放心状態のあたしを交そうとしたとき。 後ろからシャツを引っ張られたのか、渉の体が後ろ側に大きくバウンドした。 ハッとして顔を上げると。 「てめえっ……」 渉の胸ぐらをつかんでいたのは……。 け、圭太っ…!? 鬼の形相をした圭太が、渉の顔に迫り。 キレイな顔と顔が触れそうな距離で、睨みを利かせあっていた。 なんで、圭太が……。 ヤンキー二人の対峙に、あっという間に外野が取り囲み。 その数は、次第に膨れ上がっていく。