もちろん、あたしもその中の一人だった。 やめてやめて!! なにしに来たの!? 出来れば"一之瀬嵐士"の妹ってこと、知られたくないのに。 心臓バクバク、冷や汗タラタラで、自分の席で小さくなっていると。 低い声が教室内に響いた。 『一之瀬乃愛に手ぇ出したらただじゃおかねぇぞ』 ……ああ、終わった。 あたしの明るくて楽しいはずの高校生活が……。