そんな素振りに心苦しくなって。
「ごめんね……」
「乃愛がなんかしたのかよ」
謝ったら、怒られた。
「え、だって……お兄ちゃんに……」
「仕方ねえだろ」
圭太は、ポケットに手をつっこみながら体を翻すと、教室を出て行った。
この話をみんなが見てる教室で続けるのもどうかと思い、圭太について行く。
圭太は、階段の踊り場にもたれ掛るようにして外に目を向けていた。
あたしが近くまで行っても逃げることはなく。
あたしはそのまま話の続けた。
「……学校……なんで休んでたの……?」
「乃愛に、見られたくなかったから」
圭太は口もとを触りながらフッと笑う。
あ……。
傷のことかな……。



