……圭太が学校に出て来てくれた。
それだけで、胸がいっぱいになるけど。
「あたし、行ってくる」
いてもたってもいられなくて、あたしは圭太の元へ駆け寄った。
「圭太……おはよ…」
緊張しながらそう言うと、
「ああ……乃愛……」
圭太は気まずそうな視線を向けた。
圭太の口元に、微かな痣が見えた。
あれから1週間以上たったから、そんなに目立たないけど。
明らかにお兄ちゃんにやられた傷だと分かり、胸がズキッと痛くなる。
あたしの視線がそこに行ったのが分かったのか、圭太が口の横に触れて苦笑いした。
「カッコわりいよな」



