お兄ちゃんは、相変わらずあたしには直接何も言ってこない。


圭太とのキスのことも、渉のことも。



ただ、あたしに注がれる視線は、前よりも威圧感がある。



ちゃんと監視してるぞ……っていう。




とりあえず言えることは、あたしは以前よりもさらにお兄ちゃんの監視下に置かれてる感じが強くなったってこと。






どうすることも出来ない中。



状況が一変したのは、次の日だった。