普通なら、圭太が学校に来てないなら電車通学するって考えるだろうけど。
不良チームに入ってる斗真くんなら、あたしがひとりで通学しないことは前提なのかも。
タクト先輩が言ってたことが本当なら、キケンだって思ってるのかな。
図書室で勉強した初日、渉があたしを送ってくと言ったのも、"あたし"だからだったのかもしれないな。
「煌蘭の特攻隊長って人に……」
だから具体的に言っても分かるかと思い、そんな役名の付いた人に送られて気が重いってことを遠まわしにアピールしてみる。
ハッキリいって、気づまりだし。
イヤだと思っていたはずの、圭太の背中が恋しく思えてくる……。