「圭太は喜んで、ってとこだったろうけど」
口角を上げるタクト先輩は、まるで圭太の気持ちを知ってるとでも言うように。
「……」
同じく、圭太の気持ちを知ってしまったあたしは口を閉ざす。
「だからね、乃愛ちゃんに勝手な行動取られると、煌蘭としても困るっつーの?」
フゥーー…と横に煙を吐き出しながら、タクト先輩は眉根を下げる。
あたしは煌蘭の一員でもなんでもないのに、それが理由で、自由に行動できなかったの?
そして、これからもそれが出来ないんだと言われているようで、すごく複雑……。
「てことで、乗って?」
「……」
これ以上あたしに反論の余地はなく、タクト先輩のバイクに跨った。
そんなあたしに、タクト先輩はもう一度釘を刺した。
「帰りも送るから、勝手に帰んないでね」



