ヤンキーなんて、大嫌い。





どっちにしたって、圭太じゃない人に送られたくない。


あたしは丁寧に断った。



「ん?大丈夫って?」


「今日は電車で行きますから」


「あー、それは困るんだよね」


タクト先輩は、長い足を交差させながらクシャッと頭をかく。




なんで?


……"煌蘭の姫"、ってやつだから?




あたしはそんなものになった覚えもないのに、姫なんて肩書反吐がでる。



お兄ちゃんの仲間だとしてもタクト先輩に嫌悪を感じた。



あからさまにムッとしたあたしに、感じを悪くしたのか、


「乃愛ちゃんは何も分かってないみたいだね」


少し面倒くさそうなタクト先輩の視線とあたしの視線がぶつかった。




「……は……い?」