「はははっ。まあいいや。俺、タクト。
煌蘭では特攻隊長やってっからバイクの腕には自信あるよ?安心して乗ってくれていいから」
暴走族のメンバーとは思えない程、威圧感もないニコニコした顔で言ってくれるけど。
……え。
安心して乗って……って?
「今日は俺が送ってく」
意味が分からないあたしに、タクト先輩は軽く言う。
圭太は?
思わず圭太の家を見てから、聞く。
「あの、圭太は……」
バイクの運転も危うい程、お兄ちゃんにボコボコにされたの?
それとも、送迎の役目をやめさせられたの……?
「んー、俺もよくわかんないんだよね。嵐士から、そう頼まれただけだから」
タクト先輩は、本当にわからないみたいだけど。
「……あの、大丈夫です」



