「いらっしゃーーい」
あたしと小春にニコッと笑いかけてくれるのは、写真で見たことがある日南子の彼。
17歳にしては随分と大人っぽく、未成年でも店員さんとしてはまったく違和感がない。
左側の髪の毛を編み込んでいる個性的な彼は、八重歯を見せながら歓迎してくれた。
「初めまして」
あたしと小春が声を揃えてぺこっとお辞儀をすると。
「こっちに座りなよ」
そのままカウンター近くのボックス席に案内してくれた。
「大河(タイガ)、アルコールは抜きだからね」
「分かってるよ」
大河くんは、飲み物を3つテーブルの上に置く。



