あたしの髪の毛から、ポタリと水が滴り落ちる。
乾いた地面に作られて行く、黒くて丸いシミ。
あたしたちの間に流れる空気は、あまりにも緊迫しすぎていて。
余計な音は、なにも耳に入らなくて。
……ガッッッッ………!!!!
気付いたら、圭太が闇夜に飛ばされていた。
――え……!?
「お、お兄ちゃんっ!?!?」
いつの間にか帰って来ていたお兄ちゃんに、圭太が殴り飛ばされたと分かったのはその直後。
「てめえコノヤロウ………っ!!!!!」
怒号が、夜の住宅街に響き渡った。
……っ。
いくら、送迎を任されてた圭太だって、ここまでお兄ちゃんが許してたはずもない。
仲間でも例外はないって、この間煌蘭の誰かが言ってた。



