……なんか、不思議な夢を見ていたような気がする。



優しくて、温かいものに包まれてるような……



その映像が途切れたと同時に、目に入ってきたのはコンクリートの壁。



「あ……れ……?」



……寝てた?


……あたし、どうしたんだっけ?



昼寝から目覚めた時って、一瞬ワケがわかんなくなるんだよね。



寝返りを打って。



「やだっ……」


隣には…。


「……っ」




渉が寝ていた。





そうだ、ここ、倉庫だった。



穏やかだった心臓が一変、慌ただしく暴れ出す。