今は、5時になったばかり。
バイクを飛ばせば、いつものコンビニまで10分で行けるだろう。
俺の為に寝不足な乃愛。
こんな気持ちよさそうに眠ってるのを見ていたら、起こすのが可哀そうになってくる。
ギリギリまでベッドで寝かせてやるか。
俺は乃愛を抱えあげると、ベッドまで運んだ。
「ん……」
唇から漏れる吐息。
やべ、
起きたか……?
そう思ったが、また静かな寝息を立てる。
「……乃愛」
触れたい欲求が抑えられなくて、髪の毛に触れた。
……乃愛になんて、手を出せるわけねえ。
乃愛は……。
絶対に好きになったらいけないヤツだから……。