乃愛のさっきの言葉には、一瞬うろたえた。
元はいいモンもってるとか、やれば出来るとか。
んなこと、今まで言ってくれる奴なんていなかった。
こんな俺のことわかってくれてる気がして、すげー嬉しかったんだ……。
ソファにもたれたまま、気持ちよさそうに眠っている乃愛。
無防備な顔しやがって。
もっと自覚しろっての。
襲われてえのかよ。
触れたくなるだろうが……。
ぷっくりとした、ピンク色の唇。
弾力があって、やわらかいことを俺は知っている。
その唇に2度触れたことのある俺は、もっと触れたいという欲求が高まるばかりで。
顔を近づけて……やめた。