【渉side】
眠くないなんて強がっていた乃愛は、俺が問題を解くのを見ながら、ソファにもたれてうたた寝してしまった。
「寝不足のくせに」
授業中も、何度もあくびをかみ殺してるのを知ってるし、疲れた顔やクマを見れば寝不足だって一発で分かる。
俺は、乃愛が作って来てくれたプリントを手に取った。
「……マジか」
びっしりと問題が書かれている。
無能な俺に、一生懸命勉強を教えてくれて。
その上、こんなものまで作って来てくれて。
乃愛の教え方はすごくうまくて、勉強嫌いな俺にも分かりやすかった。
だから嫌いな数学も、教えてくれた乃愛の為に頑張ろうって、思えた。



