彼氏ほしくないのかって聞かれても……
「……だって……お兄ちゃんが……」
そう言いかけると、
「兄貴関係ナシに、乃愛の気持ち聞いてんだけど」
その答えを却下するように、机の上をトントンと指で叩かれる。
……あたしの……キモチ……か。
「……うん。前は、漠然と彼氏ほしいなって思ってたよ。でも……」
「でも?」
「彼氏が欲しい…っていうより、一緒にいたいと思う人の側にいられればいいかな…って、今は思うんだ」
……渉とこうして一緒にいられれば……ってね。
あたし、ハッキリ気づいちゃったんだ……。
こうしてドキドキするのも。
渉に彼女がいるかもしれないって言われてモヤモヤしたのも。
あたし、渉のことが好きだからなんだ……って。



