「なにしてんだよ、入れよ」 ドアの前でバツが悪そうにしている斗真を中へ促した。 まだ反省してるみたいだ。 俺に彼女がいるなんてウソを、乃愛に吹き込んだこと。 さすがに殴りはしなかったが、余計なことを言うんじゃねえって、ビシっと言って追いやったから。 「乃愛ちゃん帰ったんだ」 中をぐるっと見渡して、姿がないのを確認する斗真。 「ったりめーだろ。何時だと思ってんだ」 「何時……って?」 少し斜めになって掛けられている壁の時計に目をやると……。 ……あ。 まだ、7時か。