強引っていうのも、考えようによっては悪くないのかもしれない。
あたしも、どこかでこんなのを待ってたのかもしれないんだから。
一瞬、思ったの。
渉は、籠の中の鳥状態のあたしを攫ってくれる、王子様、なんてね……。
キスは……やり過ぎで、共感できないけど……!!
「あー。眠ぃ~」
そう言って、渉がゴロンと横になったのはベッド。
こんなのもあったんだ。
この間は慌ただしすぎて周りがよくみえてなかったけど。
冷蔵庫やエアコンもあるし、ここで生活しようと思えば出来そうだ。
「乃愛もどう?」
自分の隣をトントンとたたく渉。



